夢の曲線をなぞる

マシュマロの現実離れした甘さと、あの不確かな固さは、他人の夢を食べているみたいで気持ちが悪い、悪夢ではなくて叶わなそうな夢。

それらが詰まった一袋、いつだって純白だった。

美しいね、カテナリー曲線のようだよ、嫋やかで、角が立つことがない。

商品を補填する店員、この店員もこの店に補填された身、隣にいるわたしの居場所は、何処。

他人の夢を軽く指で確かめてから店を出た。

模様替えをした部屋は、まるで他人の部屋みたいだ。

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