人肌の温度ぐらいの一日
朝方からずっと不規則な間隔をもって家が小刻みに揺れている
テレビの調子が悪くこれもまた不規則な間隔をもって画がざらついている
不安な律動の中で、午後、手紙をしたためていた
健康かと尋ね、わたしは健康だと勝手に答えたが実のところ今風邪を引いている
手紙は問わず語りをしているようだ
夕方に仮眠をとったのだが懲りずにまた眠い、夜に順応しすぎだ
伸びた前髪の間から細かく断片的に世界を見た
小さくて浅い瓶に花の写真を丸めて差した
きっと年末年始は実家に帰らない